しあわせのヒント

僕と彼女と彼女の生きる道

2004/2/14に書いた記事です。

SMAPの草薙君が主演のドラマで

当時、すごく話題になっていました。

 

/////////////////////////////////////////////////////////

 

ドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」
観ていますか?

「僕の生きる道」の続編かと思ったのですが、
ストーリー的には別物で、
でもキャストがほとんど一緒なので、
全く違う役柄に取り組む
俳優の技量を見るのも面白いものです。

ストーリーは、
仕事人間で家庭をまったくかえりみない男が、
ある日突然、妻から離婚を切り出され、
残された娘と2人、戸惑いながらも生活を始めるのです。

男は、家族のストレートな愛情表現に触れたことのないまま
大人になって、家庭を持ちました。
だから、一見、とても冷たい人のように見えます。

父親が仕事人間で、息子とキャッチボールをしたこともなく、
いつも頭ごなしに、「オレの言うとおりにすればいいんだ!」
と叱ります。

男は大人になった今も、そんな父親に、
反発を感じながらも、頭が上がりません。

父親が、全くの冷血漢かといえば、そうではないでしょう。
家族のために身を粉にして働くしか、
愛情を表現できなかったのではないかと思います。
愛していなかったら、真面目に働いて、
息子を大学まで出してやることなどないでしょうから。

でも、子どもに
正しい愛情表現をしてやらなかった責任は重大です。
そういう風に育った子どもはまた、
自分の子どもに愛情を示す方法がわからないのですから。

だから、主人公の男も、決して冷血漢ではなく、
愛情の示し方がわからなかっただけのようです。

「僕はどうしたらいい?」
と素直に、娘の家庭教師にたずねるのです。
そして、娘とすこしずつ愛情を通わせて行きます。

愛情は黙っていても伝わりますが、
愛情表現の仕方、生活のなかでの表し方を
教えるのは親の責任だと思います。

難しいことではないですよ。
何かしてもらったら「ありがとう」
間違ったら「ごめんね」
「おやすみなさい」や「おはよう」

誕生日やクリスマス、または何かの記念日に
贈り物をすること。
季節の行事を家族で楽しむこと。

お手伝いの習慣。
家族で一緒に囲む食卓。

予算の許す範囲で、たまには、家族旅行。
無理なら、おべんと持ってピクニックでもいいです。

そういう中で、子どもは愛情というものを
学んでいくのではないでしょうか。
家族のあり方や、役割分担も。
子どもであっても、家族に貢献できる喜びも。

たとえ、忙しくても、子育ては、
父母双方が協力し合って果たすといいと思います。
(両親そろっている場合は)
どちらかに押し付けるものではありませんよね。

また、面倒をみてくれるからといって、
祖父母に依存しすぎるのもよくないです。
責任は、親にあると思うのです。

というのは、
うちのオットは
私にプレゼントをくれたことが一度もないのです。
単なるケチなのか、それともアタシ嫌われてるの?

ある日、その理由をきいてびっくり。
誕生日やクリスマスに
プレゼントをもらったことがないのだというのです。

誕生日のご馳走も、
クリスマスツリーを飾ったこともないのです。
決して貧乏な家ではなく、宗教上の理由とかでもなく
欲しい、と言えば何でも買ってくれたそうですが、
そういうイベントみたいなことはなかったとのこと。
家族旅行は1度だけ行ったことがあるそうです。

それで、誕生日に
プレゼントをあげるなんてしたことがないので、
どうしたらいいかわからなかったんだそうです。
去年のクリスマスに
生まれて初めてツリーを飾って嬉しそうでした。

それに、食事も、出すと一人で食べてしまうのです。
皆で食べるということがなかったようなのです。
(実家に行くと義母は一緒に食べずに、見ているのです)

そんなものなんです、子どもは。
親が示してくれなければ、やり方がわからないんですよ。
だから、自分は、
子どもに愛情の示し方をおしえてやりたいな、と思います。

このあと、ドラマが
どういう風に展開していくのか楽しみです。
次回は、出て行った妻が、娘を連れにくるようです。

今週の放映で印象に残った言葉があります。
娘の家庭教師が、
会社を辞めて娘のために時間を取ることにした
主人公に言うのです。

どの道を選ぶかではなく、
選んだ道を、どのように生きるのか、
が大切だと思う、と。

 

ABOUT ME
TAKAKO
介護福祉士、心理カウンセラー。湘南生まれ、湘南育ち。茅ケ崎市在住。 マキシマムステートプログラム公認トレーナーとしての活動も行っています。